電子ピアノは通常のピアノと比較して鍵盤数の見た目など大きな違いは無いような気がしますよね?
しかしピアノと電子ピアノでは音を出す仕組みが異なる為、演奏によって響きや聞こえ方が全く異なるのです。電子ピアノではこのようなお悩みがあるのではないでしょうか?
- しっかりと音に強弱を付ける事が難しい。
- 音が不自然に響いてピアノのような音色にならない時がある
- ペダル操作がピアノと比べて違和感がある
というように上げだすと結構なお悩みを耳にします。
ピアノと電子ピアノの音を出す仕組みとは
先ほどお話した通り電子ピアノとピアノでは音が出る仕組みが異なります。ピアノの場合、指先で鍵盤を押してその力をハンマーに伝える事で弦を叩いて音が出る仕組みです。この時の振動が響板を伝わり音に広がりを持たせます。
更に叩いた弦以外の響きも共鳴するのでピアノ独自の響きを生み出すのです。電子ピアノの場合はこの響きがなくセンサーにより電子音を発音するので上記のようなギャップが生まれるわけですね。
微量なタッチや音色は電子ピアノでは表現が難しい
技術の進歩が著しく電子ピアノの性能も非常にアップしてきています。通常のピアノにはない機能やその他のメリットも多く今ではあえて電子ピアノを選択する方も多い位です。
しかしピアノの場合はほんの僅かなタッチで弦の響きも変わりますし、その響きが共鳴を生むので更に音色に深みと表現を付け足す事ができます。基本的にピアノの音をサンプリングしている電子ピアノではその差を埋める事はまだまだ難しいでしょう。
ピアノの表現
楽譜で決まった音を決まったテンポで弾くだけなら電子ピアノで十分でしょう。
しかしピアノの音というのは音を発してから時間をかけて徐々に減衰していき、その他の弦との共鳴しながら響きを生む音です。タッチの強弱は音の大きさだけではなく激しさや柔らかい音すら表現するのです。その表現こそ演奏者の個性となりピアノと合わさって同じ楽曲でも全く違う顔になっていきます。
ピアノのこの味わい深い響きや表現は新品ピアノでなくとも表現が可能です。むしろピアノにも年の功というものもございますのであなた様にピッタリの表現をさせてくれるピアノを探してみてはいかがでしょうか。